命を育てるということ

犬を飼い始める時は、とても楽しく、幸せでうっとりする時間が増える事をイメージして飼い始める方が多いと思います。

今回は、そもそもペットを飼うということは、単に楽しくて良いことばかりではないという事をお話したいと思います!

小さい身体の大きな代償

最近は小さなトイプードルが可愛いと人気があるため、大きくならないトイプードルを探し求める人が多いみたいです。

そのため都心部では小さなトイプードルが90万円~140万円で売られています。

どの子も両親が2キロに満たない小さなトイプードルから産まれた子の様です。

両親共に小さいので、この子も大きくならないですよー!という事みたいです。

しかし身体が小さいということは、やはり弱い部分も出てきてしまうものです。

何故なら小さなトイプードルは人間で言えば未熟児の様なもの。

人間だって、早産にならないようにするのは、産まれてくる子供に何かしらのリスクが伴ってしまう可能性があるからです。

実家から貰い受けたうちのワン達ですが、一緒に暮らし始めて

「思い通りの絵に書いたようなわんことの暮らし」

とは違いました。

ミルク 5歳♀ 3.3㌔ はとても従順で賢く

その子供おはぎ0歳♀(成犬の今2.5㌔)は無邪気で天真爛漫なトイプードルです。

しかし、おはぎの成長と共に、私はおはぎの歩き方に違和感を感じる様になりました。

そう、おはぎは見るからに小さめわんこです。

少しおかしいなと思って見ていたのですが、言葉では言い表せない程度で。

見るからにおかしい!とまではいかないので、私は毎日毎日おはぎの足に注目してムービーを撮り続けていました。

するとやはり一瞬力が入っていないような、足が滑ってしまっているというか。

でもおはぎの体重は軽かったため、なんか変な走り方ではありましたが、歩けるし、走れるし、そんなに気にする必要ないのかなー??と思って過ごしていました。

↑のムービーでは、実は片足でケンケンして走っている様です。

トリミングできません!

そろそろ初カットかなと思い、連れて行ったトリミングサロンで

思っても見なかった言葉をかけられます……

「病院の先生から、何か足について言われてないですか??」

「いえ、特に。。。」

「おそらく膝蓋骨脱臼だと思われます。立たせたりできないので、カットやシャンプーできません、手術が終わってから来てください。」

「……!?」

私は色々衝撃がありすぎて何も言えずに帰るしかありませんでした。

確かにおはぎには出来ない事がありました。

後ろ足2本で立った所を見た事がありません。

ジャンプした所もそう言えば……

お座りもすぐやめます。

でも、歩いているし、走っているし。

手術が必要だなんて、思ってもみませんでした!!!

膝蓋骨脱臼とは

慌てて病院へ連れて行き、下った診断は

膝蓋骨脱臼レベル4

膝蓋骨とはいわゆるひざのお皿の骨のことで、お皿の骨がずれてしまうことで大腿骨(太ももの骨)が成長過程で伸び放題になるのだそうです。

(膝蓋骨とつながっている腱が大腿骨の成長を抑制している)

さらに、膝蓋骨と腱が大腿骨の成長を抑制できていない事で大腿骨は伸長方向をも見失ってしまい、足の向きがおかしくなっていくのだそう・・・。

先生が将来の姿と説明に使ったわんちゃんは、後ろ足が内側に交差して歩けない状態でした。

……おはぎもこうなっちゃうの……

そして驚いたのは手術の費用でした。

なんと片足40万円……

おはぎは両足なので……×2本で80万円!?

しかも小さなおはぎを手術するには大阪の設備の整った大きな病院でないと無理とのこと。

まだ電車に乗せたこともないのに……

大阪の病院まで電車と徒歩で約1時間。

小さなカゴの中で大人しく居てくれるか全く分かりませんでした。

しかしこの時おはぎはまだ生後3ヵ月ほど。成長期のため、まだ手術はできませんでした。

対処方法といえば、使えなくなった関節が強張って固まってしまうのを防ぐために、毎日左右の足を手でやさしく曲げ伸ばしして運動してあげること!!

こうすることで、筋や筋肉が柔らかくなり、手術の際に正しい位置にお皿を置きやすくなるそうです!

1日左右それぞれ100回程曲げ伸ばし運動をしていました!

スローモーションにすると、後ろ足の動かし方が少し変である事が良く分かりました。

増えていく異変

トリミングをしてもらえなかったので、私がカットしてみました!初挑戦!!笑

足に痛みは無さそうで、お散歩大好き!

お散歩でも走り回って可愛い姿をみせてくれていました。

しかしおはぎに現れる異変はみるみる健康体では無いことを思い知らせるものでした。

4ヵ月

・時々足が床に付けないで歩いたり走ったりしている。

・すぐに休憩して動かなくなる。

・母親犬を追いかけずに待ち伏せする。

5ヵ月

・ジャンプしない。

・後ろ足で立たない。

この時、トリミングに連れて行き、断られたため、自分でシャンプー・カットしてあげました。

シャンプー後にお腹を乾かそうと両前足を持ち上げると……

その途端におはぎはガクっ!!と体勢を崩して崩れ落ちました。

文字通り、崩れ落ちたという感じ。。

私はその瞬間初めて

おはぎは将来歩けなくなるかも……

と手術を受入れざるを得ませんでした。

6ヵ月

・水を飲んだり、ご飯を食べたりと前傾姿勢になる時、両後ろ足がクロスになって持ち上がり、逆立ち状態に

いよいよ足が交差してきました……。

先生が以前見せてくれたあの写真のわんちゃんに、どんどん近付いていっている気がしてなりませんでした。

大きな、設備の整った病院を紹介してもらい、先生の診察を受けました。

【おはぎの現状】

足の骨はなんと5mm。

膝蓋骨が外れていることで、やはり大腿骨が伸びているので、短くして、角度を調整して繋ぎ直し、ピン(釘のようなもの)で固定するしかない。

予後が良くなる可能性は保証できない。

少なくとも今よりは良くなるが、完全に治るかどうかはやってみないと分からない。

……まだ幼いおはぎ……

これが高齢犬なら諦めもついたかもしれません……

でもまだおはぎはこれから人生が始まるのに……。

手術をしないという選択肢は私達にはありませんでした。